介護の場を整える。

私が母親の介護を経験したときのお話をします。体の具合が悪くなった母は寝起きがきつくなり、ケアマネージャーに勧められ自宅に介護ベットを導入することになりました。

ある日、私が家に帰ると母の部屋にベットは設置されていましたが、ただ部屋の中心に設置され、箪笥は使えず、テレビも観れず他の部屋の入り口まで塞いでいるという有様でした。

あまりの杜撰な設置に思え、プロの意識が全く感じられません。

私はケアマネージャーに、このような状態でどのように快適な介護が出来るのだと聞いたところ、私たちにはノウハウがなく、介護ベット業者も業務範囲外であるといい、例えノウハウがあったとしても、その業務は介護の法律ではカバーできないとの回答でした。
一番大事な、母の快適な介護空間を確保する手段が存在しないのです。

仕方なく私は次の日、一日がかりで家具とベットを移動し、テレビ位置の移動や呼び出しベルの設置などを行ないましたが、もし事前に打ち合わせがあり介護ベット設置前であれば1/4の時間で終わったと思います。こんな大事なことが法律で出来ないなどと、現在の介護サービスの隙間を実感しました。

このときの経験が今の仕事に繋がっています。とにかく介護は大変です。少しでもスムーズに介護の出来るようにすることが、介護するものやそしてご本人の快適さに繋がります。

このサービスを行うときは基本的に弊社から男女ペアでお伺いします。家具の移動やテレビの配線などは男性スタッフが行い、介護の導線、用品の配置などはきめ細かく女性スタッフが行ないます。

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